焼き豚やチャーシューはそれだけでもおいしくて魅力的な料理ですが、いろんなメニューにプラスすることもできる万能食材です。
そんな焼き豚やチャーシューを手軽に作ることのできるレシピをご紹介。
料理の基本から調味料を入れる順番なども説明しています。
レシピ・作り方
焼き豚もチャーシューもそのまま食べるだけに限らず、いろんな料理に使いまわせるところも魅力のひとつ。
おいしい焼き豚やチャーシューがいつもあれば、献立に困った時にも助けてくれます。
そんな万能食材といえる焼き豚やチャーシューの簡単に手作りできるレシピのご紹介です。
いつでも手作りできるようにしておいて、普段からできあがった焼き豚やチャーシューをストックしておけば急な来客がある時などにも役に立ちます。
必要な道具は深さのある鍋・フライパン・金串またはフォーク・たこ糸・食品保存用ポリ袋。
材料は4人分で、豚肩ロースかたまり肉500g・長ネギ1本と調味料としてしょうがの薄切り1かけ分・酒2分の1カップ・しょうゆ大さじ4と2分の1・砂糖大さじ1・だしのもと小さじ1・水1カップ・サラダ油大さじ1。
作り方はまず豚肉に金串またはフォークで全体に何カ所も刺して穴をあけ、たこ糸で縛って形を整えます。
長ネギも初めに10cmに切り、さらに縦半分にしておきましょう。
次に食品保存用ポリ袋に先ほど準備した豚肉と切っておいた長ネギ、さらに水以外の調味料の材料を入れてしっかり密封したあと冷蔵庫で寝かせます。
たまに上下をひっくり返しながら一晩漬け込みましょう。
翌日になったら熱したフライパンにサラダ油を入れ、漬け込んであった豚肉を汁気をよく切った上で入れ転がして全体にこんがりとした焦げ目をつけていきます。
焦げ目がついたところで鍋に移し、冷蔵庫でつけこんでいた時の漬けダレを加えて水を注ぎ火にかけ煮立たせましょう。
煮立ったあとアクを取って蓋をし、たまに肉を裏返しながら1時間煮込みます。
煮込み終えたら蓋を取り、肉に煮汁をからめればできあがりです。
できあがった焼き豚やチャーシューを冷蔵庫で保存する時はまずよく冷ましてから冷蔵庫に入れましょう。
食品保存用ポリ袋に密封して冷蔵庫での保存をすると5~6日ストックが可能です。
この時漬けダレも一緒に袋の中へ入れて保存しておいても構いませんが、何日も経つうちに辛くなりすぎることもあるので保存の途中で味見をし、しょっぱくならないよう注意しましょう。
一週間近く保存できるので一度で食べきる量を毎回作る手間が省けるメリットもあるのが焼き豚とチャーシュー。
日持ちがするので、翌日に控えたパーティーの料理やおせち料理の一品として前もって準備できとても便利です。
お酒のおつまみにもぴったりなので、毎日の晩酌のお供にとっておいても楽しみが増えます。
おいしくなるコツと豆知識
万能食材の焼き豚とチャーシューをもっとおいしく作るにはいくつかのポイントがあります。
ほんの少しやり方を変えることで風味が良くなったり深い味わいになったりするので、ぜひひと工夫してみてください。
先にご紹介したレシピに加える工程として、豚肉を酒で洗うこと。
こうすると肉の臭みがとれ食べやすい仕上がりになります。
また漬けダレにしょうがやにんにくをプラスするとさらに肉の臭みがとれ風味を良くすることが可能です。
しょうがとにんにくはチューブタイプのおろしたものを使うと便利ですが、かたまりを自分でおろしてもスライスしてもOK。
おろしたしょうがやにんにくを使う時は、豚肉に直接すり込む方法もあります。
この時一緒に砂糖もすりこんでおくと砂糖の働きによりお肉が柔らかくなり、よりおいしい食感に。
しょうがやにんにく、砂糖をすり込んだ場合は食品保存用ポリ袋にいれて漬け込むことはせず、フライパンで全体に焦げ目をつけたあと鍋で調味料を入れて煮込みましょう。
この時の煮汁の調味料は、しょうゆ150ml・酒150ml・みりん150ml・スライスしたしょうが数枚で、すべて鍋に入れてひと煮立ちさせたあとお肉を入れて蓋をし40分間煮込みます。
もしお肉が調味料に浸りきらない場合は途中でひっくり返してまんべんなく味がつくようにしましょう。
さて、お肉に砂糖をすり込むと柔らかくなるとありましたが、この働きは砂糖の性質に由来しています。
砂糖は水分を保持する性質があり、お肉と砂糖が結びつくことで水分とも結びつきができるのです。
水分がお肉に入り込むことで加熱によって硬く締まることを防止できます。
それだけではなく水分と一緒ににおい成分も揮発させにくくするためお肉の臭みを抑えることにも役立ちます。
しょうがやにんにくと合わせて砂糖を使うことでさらに臭みのないおいしい焼き豚やチャーシューに仕上げることも。
だからといってとりあえず調理中にいつでもよいので砂糖を足すというわけにはいきません。
先にしょうゆなど塩気のあるものが入ってしまうと肉を硬くし、味がしみ込まなくなってしまいます。
それを防ぐためにも、一番最初に砂糖をすり込んでおく工程があるのです。
料理の「さしすせそ」といえば「砂糖・塩・酢・しょうゆ・みそ」ですが、順番通り上から優先して入れるようにすると焼き豚やチャーシュー作りもうまくいきます。
というのも砂糖は分子が大きく、それよりも分子の小さい塩などが先に入ってしまうと砂糖が入れなくなるためです。
すると砂糖が肉を柔らかくする作用を発揮できないので、せっかく砂糖を足してもあまり意味がなくなってしまいます。