ラーメン用のチャーシューを作るならば、やはりおすすめは豚バラ肉です。
手作りチャーシューを使えば家のラーメンもたちまちプロの味に近づくことができます。
レシピ・作り方
豚バラ肉と一口にいってもスーパーにならんでいるものはじつにさまざまです。
なかには脂身の方が赤味よりも多いようなものもあり、脂身のトロッとした口どけがチャーシューのキモとはいえ、それはいくらなんでも不適切です。
できればやや脂身が少ないようなものを選択したいところですが、もしもなければ余計な脂身を包丁でカットするようにしましょう。
脂身は捨ててしまってもかまいませんが、ラードとして使用すればチャーハンなどをパラッと炒めることもできます。
豚バラ肉は煮崩れしやすいので、ぐるぐると巻いてタコ糸でしばるのをおすすめします。
ビギナーのうちは難しいので、あらかじめしばってある豚バラ肉を購入するようにしましょう。
煮汁は水に対して醤油を半量、あとは料理酒、みりん、砂糖などをお好みで入れます。
しょうが、にんにく、ねぎの青い部分なども肉の臭みを消し良い味わいをプラスしてくれます。
水、調味料、野菜を入れてひと煮立ちさせたら豚かたまり肉を入れます。
肉が必ずヒタヒタになるように注意しましょう。
なぜならば、肉は空気に触れるとかたくなりやすいからです。
落としブタをして時々アクをすくいつつ、弱火でコトコト煮込みます。
3時間から4時間ほどかけてじっくりと火を通しましょう。
強火にするとすぐにかたくなってしまうので厳禁です。
竹串をさして奥までスーッと入ったら煮えた合図です。
たれに漬けたままで一晩以上置くことで味をシッカリと染み込ませます。
あらかじめゆで卵を何個か作っておいて一緒にたれに漬け込めば煮卵になります。
チャーシューと煮卵さえ手作りならば、あとはインスタントラーメンでも十分本格中華の味を体験できますが、ラーメンスープも意外と簡単にできるので挑戦してみても良いでしょう。
豚バラ肉をほんの少し切り取り、水、しょうが、ねぎの青い部分、中華スープの素などで煮込み、塩・コショウで味付けするだけでアッという間に完成です。
中華スープの素はなくても、しょうがとねぎだけで十分中華の雰囲気が出るので、家にあるものだけで気軽にチャレンジしてみましょう。
さらに、そこにチャーシューの煮汁を少し入れれば醤油ラーメンにもなります。
塩ラーメンと醤油ラーメンを両方作って食べ比べてみるのも楽しそうですね。
レシピのアドバイスとミニ情報
ラーメン用のチャーシューを手作りするならば、よくあるコトコト煮込む方式ではなく蒸して作るのもおすすめです。
なぜならば、豚バラ肉を蒸しながら同時にスープを作ることができるからです。
タコ糸でしばった豚バラ肉に塩と胡椒をもみこんだら、約20分ほど休ませます。
この間に蒸し器の下に水、ねぎの青い部分、しょうがを入れて火にかけます。
蒸気が十分あがってきたところで肉を入れ、弱火で約30分間蒸します。
火力は強火にならないように気をつけましょう。
もし蒸し器がない場合は普通の鍋に水と野菜を入れた上にザルを逆さまにして入れ、肉をのせれば大丈夫です。
蒸しながらたれを準備しましょう。
醤油大さじ2、みりん大さじ2、砂糖大さじ1が基本のレシピですが、日本酒、ナンプラーなどをプラスしてみるのもおすすめです。
とくに決まりはありません。
蒸し上がった豚を火傷に注意しながら取り出し、フライパンで焼き色をつけます。
強火であまり時間をかけないようにサッと焼くのがコツです。
表面をこんがりと焼くことで美味しそうになるだけではなく、たれの味もつきやすくなります。
まぜておいたたれを入れて中火で煮からめる程度で表面にしっかりとたれがまとわりつくのがわかるでしょう。
たれがからんだらスグに食べることもできます。
ですからラーメンの具材として使用する場合には、たれと煮からめる段階で麺を茹で始めてちょうど良いかもしれません。
味がシッカリとついているチャーシューなので、他の具材はあっさり目の方が良いでしょう。
ホウレンソウは塩加減を少な目にして茹で、ねぎはたっぷりと散らすと濃い目の味も緩和できそうです。
スープは塩味がおすすめですが醤油味との相性ももちろんバッチリです。
いずれにしても即席ラーメンでまったくかまいません。
海苔やシナチクをプラスしてみるのも一興です。
チャーシューを使ったラーメンは気軽な昼ごはんにもピッタリですが、家で食べるだけではなくお弁当にすることもできます。
麺、チャーシュー、野菜などをタッパーに入れ、スープは別の保温ジャーに入れればOKです。
寒い季節のお弁当にいかがでしょうか。
また、夜食にも手作りチャーシュー入りラーメンは最適です。
即席ラーメンだけでは味気ないものですが、手作りチャーシューがのっただけで見違えるような一品になること間違いなしです。
チャーシュー多めに食べればきっとパワーもわいてくるので、頑張る受験生の夜食にもお試しください。