燻煙で作るチャーシューは、香りがよく風味があり、大人のチャーシューといった感じになります。
おつまみチャーシューとしていただくとおいしさにお酒もすすみますね。
燻煙によって作るおつまみチャーシューのレシピを紹介しましょう。
レシピ・作り方
ラーメン店で食べるチャーシュー、中華料理店で食べるチャーシュー、市販のチャーシューなどさまざまなチャーシューがありますが、どれも同じ味ではありませんね。
せっかくチャーシューを作るなら、とびきりおいしいチャーシューを作りたいものです。
チャーシューを作っておつまみで食べるとおいしいですね。
そんな絶品のおつまみチャーシューを作るなら、ヒレを使って作ってみようと思います。
ヒレを使ったおつまみチャーシューのレシピを紹介しましょう。
材料は豚ヒレ肉、塩、三温糖、ブラックペッパー、すりおろしにんにく、サクラのチップ、ビートスモークチップ、を用意します。
レシピは次の通りです。
まずは豚肉をタコ糸でぐるぐる巻きにします。
巻くことで形が崩れにくくなり、旨みもギュッと凝縮されますので、しっかりと縛ってくださいね。
塩と砂糖をふりかけ、ヒレ肉にこすりつけます。
豚肉をジップロックに入れます。
この時空気はなるべく抜くようにしましょう。
豚肉を軽くもんで、冷蔵庫で3時間寝かせます。
できれば8時間くらい寝かせると旨みが深まりますよ。
水を張ったボウルに、塩漬けをした豚肉を入れて塩抜きをします。
水を流しながら30分程度で洗い流します。
念のため、肉の端を切ってレンジで焼いて味見をしてください。
塩がききすぎていたら、さらに塩抜きをします。
8時間以上寝かせた場合は、1時間を目安に塩抜きをしましょう。
塩抜きが終わったら、水分をキッチンペーパーで拭き取り、おろしにんにくとブラックペッパーをつけ、キッチンペーパーをかぶせて冷蔵庫で寝かせます。
次に燻製をします。
一斗缶と電気コンロを使い燻製します。
30~40分燻製しましょう。
ガスコンロでも大丈夫です。
時間が経ったら、完成です。
燻製することで、非常に美しい色です。
香りもよく、煮込んで作るチャーシューとまた一味違うおつまみチャーシューを食べることができます。
できれば冷蔵庫で1日寝かせると、もっと味がしみこんでおいしくなりますよ。
チャーシューのタレなどで食べるのもいいですが、しょうゆとしょうが、ブラックペッパー、からしなどで食べるのもオススメです。
さらに違った味を楽しむなら、タレを作って煮込みます。
調味料は、水、みりん、しょうゆ、砂糖で作ります。
さらにタマネギやリンゴ、野菜などを一緒に煮込むとより旨みが出て味わい深くなりますよ。
燻製で作ったおつまみチャーシューは大人の味です。
お酒がすすんでしまいますね。
レシピのアドバイスとミニ情報
チャーシューを燻製で作ると、また一味違う大人の味を味わうことができます。
ところで燻製とはどういった工程なのでしょうか?
燻製とは食材を燻煙することで、普段とは違った味わいや食感、香りなどを楽しめる方法です。
燻煙することで煙の中の殺菌成分が食品に浸透し、長時間燻煙するころで、食品の水分量が減り、保存性が高まるとともに、特有の風味が出るという魅力があります。
もともとは保存性を高めるための手法だったのですが、近年は食感や風味を楽しむ手法として使われることが多くなっています。
燻煙は香りのよいサクラなどの木材を高温に熱した際に出る煙を食材に当てて、風味づけをします。
さらに、煙に含まれる殺菌・防腐成分を食材に浸透させることができ、加工技法として活用されてきました。
加工温度によって、熱燻、温燻、冷燻に分けられます。
熱燻とは、80℃以上の高温環境でいぶします。
燻煙時間は10~60分程度。
代表的な製品にはニシンの燻製があります。
温燻はベーコンやスモーク・ジャーキーなどがそうです。
最も一般的な燻煙手法で30~60℃の煙でいぶします。
燻煙時間は数時間から1日という長い時間にわかります。
長時間高温でいぶすので、水分が減少し、保存性が高くなります。
冷燻としては生ハムやスモークサーモンが代表的です。
15~30℃の煙でいぶす方法です。
冷燻の場合は高温の煙を冷やさなければなりません。
そのため、設備も大がかりなものが必要となります。
燻煙をするにはスモーカーや燻煙剤が必要です。
スモーカーはスモークチップから出る熱煙を閉じ込めて、材料をいぶす材料です。
本格的には石やレンガで作られますが、簡易的には一斗缶やドラム缶などで作られます。
燻煙材は煙を出すための道具で、さまざまな物が使用可能です。
木を破片にしたスモークチップや、粉状の破片を固め加工したスモークウッド、さらには小枝や薪をそのまま使うこともあります。
さらに茶葉や木材を切断した木くずなどもスモークチップの代用品として使うことが可能です。
使われる樹木としては、サクラやナラ、シナノキ、カシワ、クルミ、ブナなどがあり、どの木材を使用したかで、燻製につく香りに違いが出てきます。
燻煙によって作られたチャーシューには独特の香りがつきます。
それが風味となり、よりおいしくなるのですね。
通常のレシピのように煮込む、焼くなどで作るチャーシューもいいですが、燻煙によって作られたチャーシューも味わい深いです。