煮込み鍋でもフライパンでも電子レンジでもチャーシューは作れますが、圧力鍋のレシピも簡単さでは負けていません。
簡単なだけでなく味もバツグンです。
ここでは、ほかの方法ではあまり使わない玉ねぎを使用したレシピを紹介します。
レシピ・作り方
まず、豚かたまり肉を用意します。
脂身のジュワッとした食感がお好みならばバラ肉を、赤味の旨味をしっかりとかみしめたい場合には肩ロース肉がおすすめです。
あらかじめタコ糸でしばってあるものを購入するか、もしも入手できなかった場合にはくるくると巻いてしっかりとしばるようにしてください。
豚のかたまり肉は煮崩れしやすいのでこのひと手間がないとキレイに仕上がらないのです。
まず豚かたまり肉全体にフォーク等でブスブスと穴をあけて、火がよく通り味が染み込みやすくなるようにします。
強火でサッとすませましょう。
長時間焼き過ぎるとかたくなるので要注意です。
次に圧力鍋の準備をします。
玉ねぎ1個のあらみじん切り、醤油、砂糖、酒を入れ、焼きつけた豚かたまり肉を入れ、水をヒタヒタになるまで注いだらフタをして強火にかけます。
圧力鍋は高圧と低圧を選択できるならば高圧にします。
高圧になったら火を弱めて30分、火をとめて完全に圧が下がるまで放置します。
フタをあけて豚かたまり肉に竹串を刺して、赤い汁が出てこないようならば完成です。
もしまだ火が通っていないようならば、フタをあけたまま肉をころがしながら中火で煮詰めます。
煮過ぎるとかたくなってしまうので、こまめに竹串を刺してチェックするようにしましょう。
全体に火が通ったらさらにたれが好みのとろみになるまで軽く煮詰めます。
この時にも豚かたまり肉を火にあてすぎて固くしないように場合によっては肉を取り出して、たれだけにして煮詰めるようにしましょう。
アツアツのうちは切りにくいのですが、少しさめれば大丈夫です。
切り分けてその日のうちにすぐ食べてももちろんかまいませんが、少なくとも一昼夜そのまま放置すると味がとても良くしみてさらに美味しさが増します。
せっかく玉ねぎを丸ごと使ったおいしいたれなので、じっくりと染み込ませてみるのも良いでしょう。
圧力鍋にかけると玉ねぎがとろけてしまうので肉を取り出した瞬間には「玉ねぎがない!」とビギナーは驚くかもしれません。
玉ねぎがとけこんだたれは独特の甘みがあってほかのレシピではまねができない美味しさです。
圧力鍋ならではの極上チャーシューを体験してみませんか?
レシピのアドバイスとミニ情報
玉ねぎを使った圧力鍋で作るチャーシューはとても簡単です。
簡単なだけではなく、豚肉と玉ねぎのエキスがしみこんだ極上のたれが手に入る一石二鳥のレシピでもあります。
そんなたれを使った簡単メニューを紹介します。
このたれは豚だけではなく牛や鶏との相性もバッチリです。
牛の切り落とし肉を使って牛丼にするのも良いでしょう。
牛肉というとどうしてもほかの肉より価格は高めですが、スーパーの特売日を利用すれば100g98円程度で入手できることもあります。
国産にこだわらなければ結構安い肉を買えることも多々あります。
たれが十分美味しいのでとくに牛肉の等級にこだわる必要もありません。
安い肉で十分です。
まず、フライパンにサラダ油または牛脂をひきます。
次にざく切りにした玉ねぎを透き通るくらいまで炒めます。
きつね色になったりシナシナになるまで炒めることのないように注意しましょう。
玉ねぎがいい感じになったら牛肉を投入して軽く色がつくぐらいまで炒めます。
火を通しすぎるとすぐにかたくなるので、よく注意しましょう。
牛肉と玉ねぎがちょうど良くなったらたれを加えます。
強火で手早くたれの水分を飛ばしてできあがりです。
ご飯にのせてシンプルな牛丼にするのも良いですが、レタスにご飯やかいわれなどの野菜と一緒にくるんでレタス巻きにするのもおすすめです。
レタスではなくサンチュを使用すれば焼肉屋風の味を家庭で楽しめます。
このように牛丼はもちろんのこと焼き鳥にも玉ねぎたれは大活躍です。
ねぎと鶏もも肉をフライパンでサッとあぶり、たれをからめたものをご飯にのせれば焼き鳥丼のできあがりです。
ねぎだけではなくししとうやピーマンをプラスしても美味しいです。
卵でとじて親子丼風にしてみるのも良いでしょう。
とにかく甘辛料理には何でも応用できそうなスグレモノの玉ねぎたれ。
砂糖ひかえめでも十分に甘みがあるので糖分の摂り過ぎが気になる人にもおすすめです。
圧力鍋ならばほとんど玉ねぎがとろけてしまうので、濾したりする必要もありません。
チャーシューの完成とともにできあがるので忙しい人にもピッタリなのではないでしょうか。
煮沸消毒した密閉容器に入れて冷蔵庫で保存すればかなり日持ちもします。
時間のある時に作っておけば、きんぴら、肉じゃが、野菜の煮付けなどあらゆるものにちょっとひとかけすることで見違えるような味わいになります。
毎日の食事を豊かにするのはアレコレ品数を作ることではなく、こういったひと手間があるかないかかもしれませんね。