ラーメン店で食べるようなチャーシューを家庭で作れたら、いつでも食べたいときに美味しいチャーシューを気軽に味わえます。
ただ、チャーシューもタレも本格的に作るのは大変。
と思って手を出せずにいる方に、ここでは美味しいチャーシューとタレのレシピをご紹介します。
レシピ・作り方
チャーシューはラーメン屋で食べるもの、と決めつけるのは待ってください。
ラーメン店では各店こだわりのレシピでチャーシューやタレを作っていますが、ちょっと本気になれば自宅で手作りして自分流の美味しいチャーシューを家庭で味わうこともできるのです。
そのために必要なのはレシピ、ここではラーメン屋のかと思えるほど美味しく出来るチャーシューとタレのレシピを紹介します。
用意する材料は、豚バラ肉をブロックで1kg、しょうゆ1,500ccとみりん750ccのみとシンプルです。
精肉店で半身ブロック肉を入手し、前後半分に切り分けます。
チャーシューは脂身のバランスが命、脂身の入り方が乱れている部分は取り除いておきます。
2つに切り分けた肉を折り畳むように合わせたら、上下のはみ出た肉を切りましょう。
この後タコ糸で巻いていくため、ロールしたときにきれいに整うように前後左右の端肉も切り揃えておきます。
タコ糸は、10号を用意します。
強い力で肉を巻いていくので、手を傷付けないように軍手をするとベターです。
ロールした豚バラ肉の中心部に空気が入らないようにギューッと全体を巻いたら、仕上げの成形をして煮込んでいきます。
煮込むには、ラーメン用のスープを使うのが理想ですが、鶏がらスープの素などを使ってもOKです。
スープを沸騰させないように気を付けながら2時間ほど煮込むと、豚バラ肉が浮かんできます。
肉に火が通った合図ですから、一度スープから上げて竹串を刺してみましょう。
透明な肉汁がジュワッと出てきたら、火が通っていると判断して大丈夫です。
スープから上げたチャーシューはすかさずタレの入った鍋に入れる必要があるため、あらかじめタレを作っておきましょう。
チャーシュー用のタレは、鍋にしょうゆ1,500ccとみりん750cc入れて、約10分間煮て沸騰させるところから始まります。
こうしてみりんのアルコール分を飛ばしたら、もう完成です。
最初のうちは塩気が立つような味ですが、何度かチャーシューを浸け込むうちに、まるみのある味が出てくるので安心してください。
チャーシューはタレにひたひたに浸かるように投入し、10分ほど煮込んで火を止めます。
そのままフタをして一晩寝かせたら、ラーメンにピッタリのチャーシューの出来上がりです。
もちろん、タコ糸は外しておきましょう。
そのまま食べてもよし、タレをまぶして冷蔵庫に保存しておくと、身が引き締まってさらに美味しくなります。
レシピのアドバイスとミニ情報
チャーシュー用の豚バラ肉をブロックで1kgも購入する先は、精肉店がおすすめです。
理由は、大きな塊で作ったほうが、チャーシューの肉質をバランスよく保てるため。
できれば、5kgくらいの塊肉を買い求めて、豪快に調理することをおすすめします。
気の利いた精肉店なら、チャーシューでも作るのかと察して切り落とした端肉を挽き肉などにするか聞いてくれるでしょう。
そのときは、遠慮なく加工してもらうと、無駄なく豚肉を料理に使えます。
チャーシューの作り方は基本的に簡単なのですが、いくつかポイントを押さえておくとより美味しいチャーシューに仕上がります。
余計な手間をカットすることにもつながりますので、ここでは覚えておきたい秘訣を紹介しておきましょう。
まずは、豚バラ肉をタコ糸で巻くときの注意です。
タコ糸は10号以上がベストで、太めを用意することをおすすめします。
なぜ太めのタコ糸が良いのかは、肉を巻いてみると一目瞭然です。
細いタコ糸では糸が肉に食い込んでしまい、きれいな丸型に仕上がりません。
ブヨブヨと肉がはみ出て、肉を巻く作業自体にも時間がかかってしまうため、非効率なのです。
ロールした豚肉の中心部に空気が入らないようにするのは、中心部だけ変色したり、形が崩れたりしてしまう可能性があるためです。
せっかくタレに浸け込むまで仕上げたチャーシューがバラバラに崩れてしまわないよう、肉を肉で巻くという感覚で力を抜かずに巻いてください。
豚肉が滑りやすいことからも、軍手をしておくとスムーズに作業が捗ります。
因みに、肉を巻いていく順番は、最初に中央部、次に前後に移動して巻くと上手くいきます。
チャーシューを煮込むときに沸騰させないようにする理由は、スープが沸騰するほどの強火で煮てしまうと豚肉が硬くなってしまうためです。
豚バラ肉は脂身も多いものの、肉の部分が硬いのでは脂身とのバランスが悪くなります。
肉を巻く前に脂身とのバランスを考えながら成形した作業が役立つように、慎重に煮込みましょう。
スープはすぐにグツグツ煮えたぎってしまうため、気を抜かないように火の前でつきっきりで様子を見ておくのが安心です。
チャーシューのタレは大量に作ることになるので余りますが、次のチャーシュー作り用に空いたペットボトルなどに入れて取っておきましょう。
継ぎ足しながら新しいタレを作ることで、タレにもどんどんコクが出てきます。
そうなると、同じレシピで作ってもプロのラーメン屋顔負けのチャーシューに仕上がります。
タレだけ応用に他の料理に使うのも、おすすめです。