鍋でじっくり何時間も煮込むのはチャーシュー作りの工程のひとつですが、圧力鍋を使えば時間短縮が可能です。
さらにちょっとしたコツを押さえればもっとおいしいチャーシューが簡単にできあがります。
そんなすぐに真似できるコツもご紹介します。
レシピ・作り方
圧力鍋を使ってチャーシューを手作りする、と聞くと圧力鍋を使い慣れていない場合、とても特別な工程を踏む必要があると感じてなかなかチャレンジできないことも。
しかし、鍋でじっくりコトコト煮込むよりも簡単に作れてしまうレシピがあります。
しかもできあがるのは、ラーメン屋さんなどで食べられるようなとろとろの本格チャーシュー。
お箸でつついたらほろっと崩れてしまう柔らかさの絶品チャーシューを簡単に作るレシピをご紹介します。
必要な道具は圧力鍋・包丁・まな板・ザル・たこ糸・食品保存用ポリ袋。
使う材料は豚バラブロック1kg・にんにく塊1個・玉ねぎ1個・にんじん1本・長ネギの青いところ1本分、調味料の材料としてしょうゆ300cc・酒150cc・みりん150cc・だし用昆布10cm程度2枚・かつお節10g程度。
ただし、だし用昆布とかつお節はあればで構いません。
用意する野菜はその他に冷蔵庫に余っている物も使うとさらに風味がよくなるのでぜひ使ってください。
また、煮卵を一緒に作りたい時はゆで卵も用意しておきます。
初めに下ごしらえとして野菜の皮をむきすべてざく切りにします。
豚バラ肉は圧力鍋に入る分量を超えないように切り、たこ糸で縛りましょう。
巻き方はお肉を半分に切り、折りたたむようにしてたこ糸をぐるぐると引っ張りながら巻いていきます。
この時しっかり巻いておかないとお肉に隙間があいて崩れてしまうので注意が必要です。
そして下茹でをするために圧力鍋へ野菜とお肉を入れ、そこへ全てが浸るくらいの水を入れたら強火にかけます。
圧力がかかったら弱火にして2時間加圧し、時間がたったら火を止めてそのまま30分放置。
それから調味料用の材料でタレを作りますが、まずだし用昆布と調味料用の材料を鍋に入れ中火で煮立たせ、煮立ったら昆布を取り出してザルにいれたかつお節を鍋の中へ3分つけておきます。
かつお節のだしを取り終えたらザルごと取り出し、鍋にお肉を入れて弱火~中火で片面15分ずつ煮込みます。
15分経過した時にはお肉を裏返しましょう。
両面の煮込みが終わったら取り出して冷まし、食品保存用ポリ袋に煮汁ごと入れて空気を抜いて閉じ冷蔵庫で寝かせます。
煮卵はタッパーに煮汁とゆで卵を一緒に入れて冷蔵庫へ。
一晩たったら取り出してたこ糸をはずし、スライスして盛り付ければできあがりです。
漬け置き時間は長ければ良いわけではなく、一晩以上寝かせるとしょっぱくなるので注意しましょう。
レシピのアドバイスとミニ情報
圧力鍋で作るチャーシューはとても簡単でおいしく仕上がるので、料理初心者にもチャレンジしやすいメニューです。
でもさらに圧力鍋チャーシューをおいしく成功させるコツをご紹介します。
もう少しだけ細かいところにこだわると、先に紹介したレシピで一層上手にチャーシューができあがります。
たっぷりおいしいチャーシューを作りたい時こそ実践したいポイントばかりです。
一つ目のコツは使うお肉にこだわることで、とろとろのチャーシューを目指すのなら豚バラ肉を選びましょう。
脂身の割合が多く、とろけるチャーシューはこの脂身があってこそ実現するためです。
二つ目のコツは、お肉全体にフォークでまんべんなく穴をあけておくこと。
穴をあけることで火の通りが良くなり、味がしみ込みやすくなるだけでなく肉の繊維を切るため柔らかくなります。
たこ糸を巻いてからでも構わないので、ブツブツとたくさん穴をあけておきましょう。
そして、いくら柔らかくても煮込んでいる時に崩れてしまってはいけないので崩れを防止する方法が三つ目のコツです。
お肉の煮込みを始める前にフライパンで強火でお肉の表面全体をしっかりと焼いておきます。
こうすることで肉汁が出てしまうことも防げるので、ジューシーなチャーシューを味わうことが可能です。
ただし火を通しすぎないよう注意しましょう。
お肉の崩れ防止にはもう一つの方法があり、煮込んだあと熱いうちに取り出さずそのまま冷ますことです。
これが四つ目のコツですが、冷ますことでお肉が適度に引き締まり形を保ちやすくなります。
上手にスライスするためには冷ます工程ははずせません。
最後に五つ目のコツとして、冷ましているうちに煮汁に浮かんできた脂はすくい取って捨てましょう。
浮いてきた脂は余分なので、取り除くことで食べやすい味わいに。
もっと脂を減らしたい時は先に下茹でし、脂を落としてから調味料を入れて煮込む方法をとりましょう。
ヘルシーさを優先する場合は豚バラ肉ではなく肩ロース肉に変える方法もありますが、とろとろの脂身はあまりないのでどちらを取るか選択することになります。
しかし肩ロース肉の方がタンパク質は多くとれるので、脂肪分を減らしタンパク質を優先したい時にはおすすめの部位です。
ちょっとしたポイントを五点あげましたが、どれも簡単にできることばかり。
もともと簡単にチャーシューを作ることのできるレシピなので、もうひと手間加えてもそれほど時間のロスにはなりません。
一つのコツからでもチャレンジしてみては。