絶品と呼ばれるチャーシューを作るには、調味料や肉の選び方、火加減などに注意しながら何度もチャーシューづくりに挑戦することかもしれません。
絶品と呼ばれるチャーシューのレシピを紹介します。
また絶品の豚肉についても紹介しましょう。
レシピ・作り方
人気のあるラーメン店や中華料理のお店などで食べるチャーシューは絶品ですね。
味がしっかり豚肉にしみこんでいて、やわらかくてジューシーです。
しかしそんなにおいしいチャーシューはなかなかスーパーなどでは手に入らないものです。
毎日お店に行くわけにもいかないし…ということで、自分で絶品チャーシューを作ってみませんか?
チャーシューの作り方は意外と簡単なのです。
特別な調味料を使うわけでもありません。
自宅で手軽にできるので、挑戦してみてはいかがでしょうか?
自宅で簡単にできる絶品チャーシューのレシピを紹介しましょう。
材料は豚ロースブロック、しょうゆ、酒、砂糖、ネギの青い部分、しょうが、にんにく、タマネギ、みりん、砂糖を用意します。
しょうがは皮つきでおろしておきます。
タマネギもすりおろしておきましょう。
レシピは次の通りです。
豚肉以外の材料をジップロックに入れて、砂糖をとかすようにもみこみます。
その中に豚肉を入れて空気を抜いて密封し、冷蔵庫で1日置きます。
冷蔵庫で1日寝かせた豚肉を圧力鍋に入れ、フタをして強火で沸騰するまで加熱します。
その際にアク取りシートを使うようにしましょう。
沸騰したら弱火で15分ほど加圧し、時間が経ったら火を止めて冷まします。
圧が取れてフタが開くようになったらシートを取り除き、豚を出して好みの厚さにカットします。
残った煮汁を強火で煮てトロッとさせます。
それを豚肉にかければできあがりです。
煮汁に酢を加えるとさっぱりとした味になりますよ。
煮汁が少ない場合は、水を半カップ程度入れて煮詰めてください。
圧力鍋がない場合は鍋で40~50分程煮込みます。
チャーシューのレシピは基本的にはシンプルなのですが、使用する調味料や加熱の時間、火加減、使用する肉などさまざまなものによって味が異なります。
豚肉の部位によってもやわらかさが異なりますし、調理方法によって硬くなったりトロトロになったりします。
調味料においてもしょうゆだけでなく、オイスターソースを使ったり、豆板醤や芝麻醤をつかったりすることで、味が変わります。
砂糖の種類によっても、やわらかい甘さになったりコクが出たりといろいろです。
もちろん、レシピ通りに作ってもそのままの味が出るとは限りません。
絶品と感じるチャーシューを作るには、何度も作ってみることです。
その際にいろいろな調味料や調理器具、お肉を使って試してみるといいでしょう。
好みの味が見つかりますよ。
レシピのアドバイスとミニ情報
豚肉は肩ロースや豚バラ、ヒレなど部位によって味わいが違いますが、豚の種類によっても味が異なります。
豚肉で絶品と言われるのは、黒豚ですね。
特に豚の飼育が盛んな鹿児島のかごしま黒豚は絶品と言われています。
おいしいチャーシューを作るには、おいしい豚肉についても知っておきましょう。
かごしま黒豚の特徴は繊維がやわらかく、脂肪の溶ける温度が高いためべとつかずさっぱりしている、肉には光沢があり、保水性が高く引き締まっている、旨みを出すアミノ酸の含有量が多く、個性的な旨みがある、肉の臭みが少ない、といった点があります。
肉の繊維はやわらかいだけではなく、筋線維が細いため食べた時に歯切れがいいのです。
水分含有量が少なく水っぽくないというのも特徴です。
脂肪分にも旨みがあり、おいしい豚とされています。
鹿児島では今から約400年前から始まったとされています。
幕末から明治にかけて、鹿児島の豚のおいしさが伝わるようになり、西郷隆盛も豚肉が大好きだったそうですよ。
長い歴史の中で、鹿児島ではおいしさをさらに追求してきました。
肉質が優れているバークシャー種と交配し、黒豚のいいところを引き出し、おいしさに一層磨きをかけてきたのです。
その結果、歯切れがよく、やわらかで、うまみがありさっぱりしているといった特徴が人気を呼んでいるのです。
鹿児島での品種改良は続けられ、昭和57年には「サツマ」を世に送り出しました。
個体のばらつきが小さく、繁殖能力、産肉能力も高い黒豚です。
平成3年にはイギリスバークシャーを基礎とした系統の「ニューサツマ」が生まれました。
さらに平成13年には鹿児島在来の黒豚のみで生まれた「サツマ2001」が完成。
これらの3つの系統豚を交配し、さらにおいしいかごしま黒豚を追究しています。
何事においてもそうですが、終わりはなく、追究していくことでよりおいしい豚肉ができるのですね。
また、かごしま黒豚がおいしいと言われる理由としてはカンショがあるそうです。
カンショとはサツマイモのことですが、鹿児島ではカンショをエサとして与えています。
それによって黒豚の質が高くなっているのです。
脂肪の融点が上がり、べとつかないさっぱりとした肉ができるのは、カンショのおかげだと言われています。
さらにカンショを与えることで、赤肉の脂肪中に抗酸化作用のあるビタミンEが増加するといううれしいことも。
おいしくて美容にもいい黒豚をチャーシューづくりに生かすことで、絶品のチャーシューができるかもしれません。