ラーメン屋によって、チャーシューの個性も様々です。
使う肉の種類からタレの配合、形、サイズなど、オリジナリティに惹かれてお気に入りのラーメン屋を決めている人も多いでしょう。
ここでは、人気の巻いたチャーシューのレシピや材料について紹介します。
レシピ・作り方
ラーメン屋のチャーシューの中には、くるくるっと美味しそうに巻いたタイプがあります。
スープより麺より、チャーシューの見た目や味の虜になって贔屓のラーメン屋に通う人もいるくらいですから、巻いたチャーシューを家庭で再現したいという人がいても不思議ではありません。
スーパーに行けば普通のチャーシューはいくらでも売っていますが、巻いたチャーシューだけはなかなか手に入らないのが現実。
そこでここでは、家庭で作れるくるくる巻いたチャーシューのレシピを紹介しましょう。
まずは、材料の紹介です。
用意してほしいのは、26cm×16cmの大きさの豚バラ肉です。
実際に豚肉を用意してみると、こんな塊の肉をくるくる巻くのか、自信がないと思うかもしれません。
しかし、実は巻いたチャーシューは1枚の肉をぐるぐる巻きにしているわけではなく、2枚以上の肉を合わせてタコ糸で縛ることで巻いた状態の肉にしてあるのです。
というわけで、ドンと固まった肉でも心配しないでください。
豚バラ肉の塊は、13cm×16cmの大きさに2つに切り分けましょう。
これで、2枚の肉を合わせてくるっと巻ける用意ができました。
豚肉を半分に折り曲げ、はみ出した部分を押し込みながらタコ糸で巻いていきます。
ぐるぐる巻きにするのが大変なら、4ヶ所か5ヶ所程度タコ糸で巻いておけば大丈夫です。
多少うまく巻けなくても、心配しないでください。
タコ糸で巻いた後にラップで全体を巻き、成形するときにきれいな形になります。
チャーシュー作りを一度でもしたことがあれば、作り方は意外にシンプルなことをご存知でしょう。
巻いたチャーシューの作り方も、肉と調味料を用意して煮込む手順は同じです。
ただし、巻いたチャーシューのポイントは、豚肉がきれいに巻かれて成形されているところ。
見た目が最大のポイントですから、形を整える段階に時間と手間をかけます。
ラップを巻いてからの豚肉は、1日か2日冷蔵庫で寝かせて形状記憶させましょう。
冷蔵庫で寝かせた豚肉がきれいな形に落ち着いたら、ラップを取り外していよいよ焼いていきます。
まずは、肉を合わせた部分から焼き目を付けること。
こうすることで、肉がほどけてしまいやすい部分がシッカリと接着されます。
表面に焼き目を付けたら、調味料と野菜を鍋に加えて煮込みましょう。
調味料はしょうゆ220cc、酒60cc、みりん30cc、ざらめ10g、水400cc、おろし生姜5g、他に玉ねぎを半分、にんにく1片用意して、鍋に一気に入れてください。
豚肉を煮込み始めたら、一度煮立たせてアクを取り除き、火を弱めて1時間ほど煮込みます。
火を止めたらチャーシューを鍋から上げて、粗熱を取ります。
冷めたら、ラップにくるんで冷蔵庫で冷やしましょう。
切り分けると、まるでハムのような巻いたチャーシューが出来上がります。
レシピのアドバイスとミニ情報
巻きが入った美しい見た目のチャーシューを上手に作るには、いくつかのコツがあります。
巻いたチャーシューは豚肉を巻けばよい、というのは事実ですが、実は豚肉をロール状にぐるぐる巻くわけでもなく、正しいレシピを覚えておくと無駄がありません。
そこでここでは、ラーメン屋で出てくるような巻いたチャーシューのレシピのコツについてお話しましょう。
巻いたチャーシューの作り方で最も重要になってくるのは、やはり巻き方です。
豚肉をいかに巻くかが、きれいな見た目のチャーシューを作れるかどうかの分かれ道となります。
材料として用意するのは、豚の塊肉。
スーパーでちょうどよい大きさのブロック肉が見つからなければ、精肉店で購入しましょう。
今はネットでも上質な生肉を安全に購入できる時代ですから、近所に精肉店がなければネットショップで注文してクール宅配してもらうのもおすすめです。
巻いたチャーシューの成形は、1枚の豚肉をぐるぐる巻きにするのではなく、2枚以上の肉を合わせてタコ糸で縛ります。
最初に1枚の豚肉にそれぞれ折り目をつけますが、手が滑って上手くいかない場合は容器に数時間折り曲げて入れておくことで、ある程度の形が付きます。
容器から取り出したら、すかさず2枚の豚肉を合わせてタコ糸でキッチリと巻きましょう。
きつめに巻いておかないと肉がほどけてきてしまいますが、きつくし過ぎると肉がはみ出てきれいな形にまとまりません。
タコ糸を外したときにチャーシューが美しい形になることが大切ですから、加減してみてください。
タコ糸で豚肉を縛るときには、端から縛っていくのが難しい場合もあります。
そんなときは、中央部から縛り始めて、次に数センチ外側を縛り、最後に端に近い部分を縛ると楽です。
後は、ラップできっちりと巻き込み、冷蔵庫で寝かせることで形作りましょう。
ラップの巻き方も、きつく巻く必要がありますが、きつ過ぎるとラップが切れてしまう可能性があります。
後でビニールがチャーシューに張り付いていたということにならないよう、剥がしやすい程度に巻くようにしてください。
大きな塊肉を2枚合わせて巻いたチャーシューは、なかなかのサイズになります。
フライパンで表面に焼き目を付けるときには、肉を転がすのも大変かもしれません。
油も飛び跳ねやすいため、なるべく深手の鍋を使って焼くようにしましょう。
また、あくまでも焼き目を付けるだけに止めておかないと、チャーシューが硬くなってしまう可能性があります。
焼き目を付けたらすかさず調味料を入れて煮込めるよう、あらかじめ調味料は脇に用意しておきましょう。