日本では、チャーシュー=焼き豚と思っていても、レシピは煮豚でも焼き豚でもどちらでも良いと広義に受け止められがちです。
実際にどうかはともかく、ここでは超簡単に作れるチャーシュー風煮豚のレシピや材料を紹介しましょう。
レシピ・作り方
チャーシュー風煮豚といっても、今回紹介するレシピは豚肉を煮る前に表面に焼き目をつけます。
ですから、本家本元のチャーシューとそれほど違いはないと解釈してもよいでしょう。
焼いてから煮ると思うと手間がかかりそうですが、実は超簡単。
材料も、たった3つだけなのには驚かされます。
準備する材料は、豚ロース肉のブロック500g。
調味料は、しょうゆとケチャップのみです。
よくチャーシューのレシピで紹介されている、みりんや日本酒、ざらめも野菜も必要ありません。
ケチャップは大さじ3杯使うだけですから、家にある分で十分に足りるでしょう。
しょうゆは鍋に豚肉を入れてひたるくらいに必要で、鍋の大きさに合わせて1カップから3カップ用意しておきます。
作り方は、まず豚肉のブロックをタコ糸で縛るところからスタートです。
調理する前に豚肉を1時間くらい常温で置いておいたほうがよいので、タコ糸で縛りやすいように冷蔵庫から豚肉を出したらすぐに縛っておくようにしましょう。
豚肉がピッタリ収まるくらいの大きさのフライパンに豚肉を入れたら、ケチャップを肉の表面にまぶします。
ケチャップが全体にかかったら、火をつけて弱めの中火で肉をコロコロと転がしながら焼き目を付けてください。
全体に軽く焼き目が付いたら、肉はそのままにして鍋にしょうゆを注ぎ入れます。
肉が半分隠れるくらいの量まで、しょうゆを入れてください。
しょうゆを入れたら、火を少しだけ強くします。
すぐにしょうゆが煮立ってくるため、出てきたアクをすくって弱火にしましょう。
弱火の状態で1時間くらい煮込みますが、途中で豚肉をときどき転がしてください。
火を止めて肉が冷めたら、鍋から上げてさらに冷まし、冷蔵庫に入れます。
タレを少しまわしかけて寝かせてもよいですし、味の調節はお好みで。チャーシューを切るときには完全に冷たくなってからがおすすめです。
温かい状態で肉を切ろうとすると、形が崩れてしまう可能性があります。
残ったタレは、別容器に入れてとっておきましょう。
次にチャーシュー風煮豚を作るときに使うと、味がまろやかになります。
また、チャーシューのタレは応用にも便利ですから、とっておくといろいろな料理に使えます。
ただ、豚肉にずっと漬け込んだままにしておくと、味が濃くなり過ぎてせっかくのチャーシューの味に影響が出てしまうため、注意しましょう。
いかがでしたでしょうか、煮込む時間も用意する材料も簡単なチャーシューのレシピ、チャレンジしてみると良い気分転換にもなります。
レシピのアドバイスとミニ情報
チャーシュー風煮豚のレシピは、材料がシンプルで作り方も簡単なのですが、ちょっとしたコツを覚えておいたほうがよいでしょう。
まずは、必要な材料を全て用意しておくこと。
豚肉のブロックとケチャップ、しょうゆだけという驚きのレシピながら、家にいつでもある材料だから調理を始めてからでもすぐに出せると思っていると、慌ててしまうこともあります。
必要な材料は、少ないからこそすぐに使えるように手元に用意しておくようにしましょう。
調味料が、ケチャップやしょうゆという加熱すると焦げ付きやすい特徴を持っている点にも要注意です。
特にケチャップには多量に糖分が含まれており、豚肉に焼き目を付ける前に焦げてきてしまうかもしれません。
火をつける前に豚肉にケチャップを完全にまぶしておくこと、火をつけてからもケチャップが焦げ付かないように用心して肉を転がすようにしてください。
火を強くしなければ、そう簡単には焦げ付きませんが、火加減には気を付けましょう。
チャーシューをタレに漬け込んだら、漬け込む時間に注意しておきましょう。
調味料がシンプルなだけに、しょうゆの角が立って漬け込み過ぎがしょっぱく感じてしまう可能性があります。
それなりにしょうゆの量を使うため、無駄にするわけにいきません。
美味しく使い切るには、ちょうどよい加減にチャーシューをタレに漬け込むこと、タレを有効活用することも大切です。
例えば、チャーシューのタレはラーメンのスープにしても美味しいのです。
市販の鶏がらスープの素とタレをお湯で溶かせば、ビックリするほど美味しいスープに仕上がります。
すりゴマやみりんなどをプラスして、焼肉用のタレにするのもおすすめです。
もちろん、煮卵を漬け込むタレに使ってもよいでしょう。
チャーハンの味付けに使っても、絶品です。
簡単な煮豚を作るのに必要な調理時間は、1時間ほど。
忙しいときには1時間も煮込みを見張るのは惜しいと思うかもしれませんが、美味しく仕上げるためにはしっかり1時間、時間を作れるときにチャレンジすることをおすすめします。
特に、細かい火加減の調節が必要な料理だけに、1時間はつきっきりで鍋の側にいたほうがよいでしょう。
しょうゆは吹きこぼれやすいため、わずかに目を離した隙に鍋からしょうゆがあふれ出てしまうかもしれません。
焦げ付いてしまう可能性もあるため、煮立ってしょうゆから泡が立ってきたら火を弱めるなどの微調整をしつつ、美味しいチャーシューを作ってください。