食卓に並んだ瞬間、取り合いになる、そんな料理「煮豚」
煮豚作りにはちょっとしたコツが必要ですが、覚えてしまえばすごく簡単ですよ♪
レシピ・作り方
みんな大好き、煮豚!
テーブルの真ん中の大皿にドンとのせて、みんなでワイワイ食べたいですね。
パーティーのごちそうにもピッタリの煮豚の作り方を紹介します。
材料の中でも豚かたまり肉にはこだわりたいところです。
肩ロースでもバラ肉でもお好みのものを用意しましょう。
高級肉ならばそれなりに美味しいですが、もし100g98円程度の特売品でも表面にフォークや竹串でブスブスと穴をあけることでやわらかくなるので心配ありません。
もし肩ロース肉を選んだら、型崩れしやすいのでしっかりとタコ糸でしばります。
しばる方法を解説しているサイトもたくさんあるので見ながら挑戦してみましょう。
難しそうならば、すでにしばって売っている肉を使用してもかまいません。
いずれにしても煮込む前にフライパンでしっかりと焼き色をつけておきましょう。
調味料も家庭にある普通のものでできるのが煮豚のうれしいところです。
豚かたまり肉600gに対して、水100cc、酒150cc、醤油150cc、砂糖150gが目安です。
鍋に水、酒、醤油、砂糖、ねぎの青い部分、生姜を加えたらひと煮立ちさせます。
そこに焼き目をつけたかたまり肉を投入し、落し蓋をして30分から40分ほど煮込みます。
煮汁に竹串をさしてスッと通り、赤い肉汁が出なければ完成した証拠です。
火から下ろしたらそのまま冷まします。
アツアツの肉はカットしにくいので必ず冷ましましょう。
肉を冷ましている間につけあわせの野菜を用意します。
千切りキャベツ、スライスしたきゅうりぐらいで十分ですが、トマト、にんじん、スプラウトなどを加えればいっそう華やかです。
煮豚をどれくらいの厚さに切るかはお好みしだいですが、パーティーなどではよりたくさんの人に行き渡るように薄めにスライスすると良いでしょう。
花びらのように広げて盛り付ければ主役の一品にもなりそうです。
肉を取り出した後の煮汁はキッチンペーパー等で濾してさらに煮詰めます。
酢と水溶き片栗粉をくわえてとろみをつければ絶品のタレのできあがりです。
肉の上から回しかけることでいっそう豪華なメニューになります。
一晩漬け込んだりせずにその日のうちに煮豚を食べる場合には、どうしても味の染み込み具合がいまひとつですが、このようにとろみのあるタレを使用すれば問題ありません。
ビールやワインにも合いごはんもすすむ、老若男女に愛される煮豚。
簡単にできるのでぜひトライしてみてはいかがでしょうか。
おいしくなるコツと豆知識
作り方も材料もとってもシンプルな煮豚。
調味料も家庭に常備されているものでできますし、挑戦してみようかなという気にさせるメニューのひとつでしょう。
でも、簡単とはいえ「アレ?やっぱりお店とは違うな」ということもしばしば。
そうならないためにはちょっとしたコツを抑えておく必要があります。
知って得するひと手間を説明します。
せっかく作った煮豚が思ったよりもかたかったことはありませんか?
もっとやわらかくしようと煮込み続けたらパサパサになってしまったというような声もよく聞きます。
お箸を入れた瞬間にホロッと崩れ、なおかつジューシーでやわらかい煮豚を作るにはコツが必要なのです。
たとえば、煮込む前にフライパンで焼き色をつける際、肉に片栗粉か小麦粉をまぶしてみるのもひとつの方法です。
こうすることで長時間煮込んだ時に肉がかたくなるのを防ぐことができるのです。
煮込む時の温度管理も重要です。
強火で煮込み続けるのは厳禁です。
沸騰したらすぐ弱火にして、あとはそのままじっくり煮込み続けましょう。
煮込み時間は40分以上かけてはいけません。
火からおろして余熱で調理するようにするのです。
ホーローの厚手鍋などは保温性に優れているのでおすすめです。
煮込みにおすすめの鍋を使用してみると、普通の鍋よりも格段に美味しくできます。
もし、時間に余裕があるならば、豚かたまり肉の下茹でをしても良いでしょう。
このひと手間を加えることで、余分な脂肪を取り除き、肉をやわらかくすることもできます。
しかし、煮豚の魅力はトロトロの脂身でもあるので、あまり下茹でをしすぎるのも禁物です。
ほどよい脂身だけを残してじっくりコトコト煮上げれば、筋の部分もゼラチン質に変化してとろける味わいを実現できます。
ただ、肉は空気に触れると硬くなる性質があるので、そうならないようにつねにヒタヒタのラインを保つことができるように湯を補充しましょう。
下茹でも終わってタレで煮込む段階では、必ず落し蓋をしましょう。
落し蓋はとかく軽んじられがちですが、省略するのはおすすめできません。
落し蓋が水分の過剰な蒸発を防いでくれるため、ジューシーな味わいを実現できるのです。
もしパサつきが気になるならば、しっかりと落し蓋をしてみましょう。
家に落とし蓋がなければクッキングシートやアルミホイルでも代用できます。
蓋の形をしているかどうかではなく、水分の蒸発をしっかりと防いでくれるかどうかが大切なのです。